1715年、フランス国王ルイ14世の命により、当時ブルボン島と呼ばれていた自然豊かな小さな島に、コーヒーがもたらされた。エキゾチックな飲み物は瞬く間にルイ王朝全盛のフランスを席巻。18世紀、ルイ15世や文豪・バルザックをはじめ、多くの王侯貴族や文化人を虜にした。しかし、19世紀初頭、島のコーヒー栽培は減少。約70年前にブルボンポワントゥは歴史から姿を消してしまう。
その豆は、コーヒー研究者や専門家の間の伝説になっていた。「レユニオンのコーヒーは最高」「とても変わった形」「姿を消した稀有な品種」。そんな幻の豆の復活を夢見たUCCは、1999年レユニオン島に降り立った。フランス政府機関や島の人々の協力を得て、ついにブルボンポワントゥのマザーツリーを発見。7年の歳月をかけて、ブルボンポワントゥを復活させたのだった。
現在世界中で飲用されるコーヒーのおよそ7割を占めるアラビカ種の代表品種、ブルボン品種。そのルーツに限りなく近い存在が、ブルボンポワントゥだ。ブルボン品種の突然変異として誕生したのち、レユニオン島という孤島でひっそりとその個性を宿し続けてきた。交配がさかんなコーヒー界において、まさに奇跡的な存在だ。
最大の特徴はその形状。豆も葉も木の形まですべてが尖っている。ポワントゥとは「尖っている」を意味する。豆は小さくて非常に硬い。カフェイン含有量は通常のアラビカ種の約半分。自然に実るコーヒー豆でこれほど低いカフェインは極めて珍しい。繊細でフルーティな甘い香りと透明感あふれる、みずみずしい香りと味わいは、コーヒーの概念を覆すほど。他に類のないコーヒーなのだ。
香りと味覚の
鮮度体験
開封後、炒りたてのみずみずしさあふれる香りが広がるアルミボトルを採用。焙煎から24時間以内の豆を閉じ込めました。ブルボンポワントゥが持つ、繊細で豊かな香りを存分にお愉しみください。
焙煎の
スペシャリストによる
味づくり
「ブルボンポワントゥ」は小粒で硬いため、均一に熱を入れるのが難しい、焙煎士泣かせの豆です。今年も「UCCローストマイスターコンテスト」チャンピオンの焙煎士が焙煎を監修。本来の味わいである、“明るい酸味”と“ジューシーな甘さ”を引き出すため、今年の豆の品質に合わせて焙煎プロファイルを考案しました。
最高の
一杯に
仕上げるために
ブルボンポワントゥのもつ、香りと味わいを最大限に楽しんで頂くため、ペーパーフィルターを用いた独自の抽出レシピをお届け。ご家庭でも実践いただけるプロフェッショナルの抽出テクニックをご紹介いたします。